JST(科学技術振興機構)が推進するCREST研究とは,国が定める戦略目標の達成に向けて,独創的で国際的に高い水準の課題達成型基礎研究を通じ,科学技術イノベーションを生み出す卓越した革新的技術シーズを創出することを目的とするネットワーク型研究(チーム型)です.
戦略目標:人間と機械の創造的協働を実現する知的情報処理技術の開発
研究領域:人間と調和した創造的協働を実現する知的情報処理システムの構築
本研究では,複数人からなる社会的行動(相互作用行動)を計測する手法である「ソーシャル・イメージング」基盤技術の確立を目指します.これは装着型機器と画像計測を活用することで,身体運動のみならず,複数人のグループダイナミクス,さらに表情や生理状態といった情動の変化を示す社会的行動の計測をも可能とする新技術であり,独創的な人間情報学分野の基盤研究です.さらに,装着型機器による光提示フィードバックや,先進的な画像計測や複合現実感を利用し,先進的実証拠点である筑波大学附属特別支援学校や特定非営利活動法人を含む4拠点と有機的に連携することで,自閉症スペクトラム障害児(以下,自閉症児とする)を中心とした発達障害児の療育支援へ応用するという情報学・臨床心理学的にも挑戦的な課題です.未来の子ども達のために創造的な活動を促進する情報環境である「ミライの体育館」の実現,発達支援法の定量的なエビデンス検証,神経基盤を明らかにする臨床発達神経科学の基礎研究や実証研究に挑戦します.
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